甲野善紀氏との対談を控えて

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 平成211031日~111日に青森県は弘前市のいわき荘にて第21回内観療法ワークショップ(竹中哲子準備委員長)が開催される。その第2日目には、武術研究家の甲野善紀氏を招いて記念対談が予定されている。甲野氏と言えば、巨人からパイレーツに入団した桑田真澄投手を蘇らせた人として有名である。

 その甲野氏が、一度だけ大和内観研修所へお越しいただいた際に、いろいろお話を伺ったが、武術を基盤にした話題は、じつに幅広く深いものがあり、ノートに記録したくなるものばかりだった。およそ1年前の筆者のノートには,次のようなことが書き留めてある。

 「武術は、元来、相手を殺傷する技術ではあるが、突き詰めれば、相手への対応をどうするか、ということになります。決して野蛮なだけでなく、対人関係の技術を磨いていく上で役立ちます。その人の何気ない対応次第で、状況がガラッと変わってしまうことがあります。特に、謝罪をするときには、その人の人としての力量がもっともよく顕れてきます。謝るって結構難しいものです。いじけることなく、ふてくされることもなく、素直にあやまるには、その人のセンスが問われますね。謝り方が見事で、それを認める相手にもそれだけの器量が備わっていれば、謝罪がその場で収まってしまうことなく、その後の関係性が親密になるだけでなく、その人の生き方が変わることがあります。逆に、マニュアル通りに謝っても、全く相手のこころには、響きません。かえって相手を怒らせることにもなります。謝罪の仕方は、ほんとうにその人の力量が問われることになりますね。」

 筆者は、テレビなどで政治家や経済人などが謝罪するシーンと内観者が屏風の中で懺悔する姿を思い浮かべながら氏の話に耳を傾けた。たしかに、深い内観に到達した方の懺悔の姿は、テレビの中の著名人の謝罪とは違うように思われる。たとえば、元やくざの親分として有名な橋口勇信さんの内観のテープを聴いて、その懺悔の深さに感銘を受ける人は少なくない。橋口氏の内観前と内観後の生き方は、ガラッと変わったことは周知のことである。甲野先生の人間観察力の鋭さと深さに感服させられたものである。

 

 今回は、どんな話が伺えるか、楽しみにしたい。

 

 

来所の甲野先生.jpg来所時の甲野善紀先生

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