赤児はお乳だけでは育たない

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以下に紹介する文章は、【家族のこころ・子どものこころ】というタイトルでウーマンライフ新聞社が発行している広告誌に6回シリーズで掲載中の第2回目のコラムです。

「子育てを応援したい」という新聞社の企画に心を動かされて、執筆を引き受けたという経緯がありますが、企画担当者は、読者からの意見や感想、および質問などにも答えてほしい、という希望もあるようです。直接、新聞社へ寄せられても良いですが、本欄の読者のなかにご意見やご感想あれば、メールでも構いませんので、ご遠慮なくお寄せください。

 

第2回【家族のこころ・子どものこころ】

赤児はお乳だけでは育たない

奈良女子大学教授 ()()(しろ)輝明

 

いまこの国で児童養護施設の小学一年生にタイガーマスクからランドセルがプレゼントされるというニュースが報じられていますが、13世紀のイタリアでは、学究肌の皇帝フリートリッヒⅡ世が乳児院を舞台にとんでもない実験をおこなっている。

 「幾人かの捨て子の新生児を対象に保母や看護婦に子ども抱いて乳を飲ますことも、風呂に入れて洗ってやることもかまわないが、その際に、決して赤児に話しかけてはいけないばかりか、笑顔を向けたり、機嫌をとったりしてはいけないと命じて育てさせた」

 実験の趣旨は、人間の言葉をいっさい聞かされることなく育てられた子どもがどんな言葉を話すかを調べようとしたのである。

果たして実験の結果、子どもたちは全員、どんな言葉も憶えなかっただけでなく、幼くして死んでしまった。つまり、子どもは、撫でられて、あやしつつ言葉をかけてやらなければ、生きられないことが判明したわけである。まさに、母親の言葉は "言霊(ことだま)"であり、笑顔をもって語るとき幼子に命吹き込まれることになるの

 

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