内観療法を中国に導入からの22年

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内観療法を中国に導入からの22年 (19882010

---- 導入から正式な認可を受けるまで

 

中国上海交通大学医学院付属精神衛生中心

王祖承

Ⅰはじめに

1988年、内観療法の創始者吉本伊信師がなくなられた。 同年の同じ時期に、私は「内観療法」の文章を発表した。両者は偶然に発生したことか何らかのご縁による出来事かについては興味深いものがあります。以来、 22年を経た現在では、内観は中国で広く使われている心理療法のひとつになっています。

 

Ⅱ「内観療法」導入の経緯

日本の千葉県浅井病院初代理事長の浅井利勇先生は、中国側が日本の残留孤児5000名を中国が扶養したことに感謝して、身銭を切って中国の精神科医(医師、看護師など)を半年から1年間の研修として日本に招いてくれました。研修に招かれた人の合計は35人でした。これはまさに「恩返し」という行為です。これを契機に 私は《上海―浅井精神衛生賞》を創設しました。と同時に、日本で生まれた内観療法を中国に導入して、「文革」以後に人間性を失っていく中国に「謝恩」というムードを作ることに努めたのです。

 

Ⅲ「内観療法」導入の歴史

1.1988年に私(王祖承)は「内観療法」の総説を発表しました。

2.1992年に真栄城輝明教授(当時、ひがし春日井病院の臨床心理室長)と信夫医師(当時、信州大学医学部助教授)の2人を上海に招き、「内観療法」と「森田療法」について講演してもらいました。

3.1993年、私と方儒医師は吉本伊信師が開設した内観研修所(現・大和内観研修所)を真栄城輝明氏と大阪内観研修所の榛木美恵子氏の案内で参観しました。

4.1993年上海市政府は市衛生局「上海市中日医療友好交流協会」の下に「中日連合内観療法研究会」を設けることを認可しました。

51994年、上海で小型紹介会議を開催。

61994年にはアンケトを取って「内観療法が中国での発展可能ですか」について調べた結果、実行可能という結論が出た。

7.1994年日本から3人の専門家(真栄城、榛木、堀井)が湖南省張家界での「中華医学会行為医学大会」に参加して、「内観療法」の講演をしてくれました。

8.1995年-2002年は、上海で何回かの講習会を開催しました。同時期に、天津市と甘肅天水市で内観療法の導入が試みられました。

9.19952008の年は、幾つの「内観療法」論文を発表しました。

102005年には上海で第2回国際内観療法大会を開催しました。

112007年中国甘粛省天水市で第1回内観療法大会が開催されました。

122009年に中国山東省淄博市で第2回内観療法大会が開催されました。

132011年に中国天津市で第3回内観療法大会が開催されました。

 

Ⅳ 内観療法の中国導入の経過:

1. 資料の紹介

2. 実行可能性の討論

3. 病例の報告

4. 協力研究

5. 学習班、講習班の開き

6. 全国学術大会

7. 中国心理衛生協会の認可

8. 全国精神科医師研修班の教育科目に組み入れ

9. 面接者の育成(証書を配る)

10. カウンセリングの正式な教程に組み入れ

11. 治療のシステム化

12. 治療費の保険払い

 

 

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