「絆」考

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毎年恒例になっている「今年の漢字」と称する日本漢字検定協会のイベントがありますが、2011年のそれには「絆」という字が東日本大震災や台風被害の影響を受けて、全国から過去最多の496997通の応募総数の中から最多の61453通(124%)を集めて選ばれたことは、周知のことと思います。

5月の連休に入ってまもなく、ある男性の方からこの「絆」をめぐって、以下のようなメールが寄せられました。

 

「真栄城先生、ご無沙汰いたしております。

少しだけお付き合いしていただければとおもいます。

人間の絆とは、と言うことを毎日自分に問いただしております。私は、失業、離婚、子供、愛犬との離別この一年で他人の人生ではないかと思う程、人生が激変しました。すべての絆を失ったのです。兄弟、夫婦、親子それぞれの絆に支えられながら、生きてきた人生を振り返るとこんなに簡単に絆を失う事を受け入れる自分がいません。絆、一文字で終わってしまう、がしかし、人間にとってなくてはならない大切なもの、私は、それを失い、そして見失いました。絆とは、一体どういうものなのか、答えがあるなら、そして、先生がご存知なら、教えていただければと思います。ご多忙の折、突然のメールお許し下さい。」

 

 このようなメールをいただくと「絆」という字が改めてこの時代の世相を反映していることが痛感されます。先の文章には「絆」をめぐる苦悩が綴られており、まるで人生相談の回答者の役割が求められているようです。それについての私の回答(感想)は、次号に掲載したいと思います。

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