巻頭言より

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「主に精神科医が集まる精神療法に関するある学会に出席していて驚いたことがある。発表される演題のほとんどが認知療法に関するものばかりである。平氏にあらずんば、人にあらずという迷言があるが、まさに認知療法にあらずんば、精神療法にあらずの観である。出てくる一般演題のみならず、特別講演も、シンポジウムもすべて認知療法の影が落ちているかの感である。そして、最後になされた「内観療法」の実践と体験談を中心にした教育講演が醸し出す人間的触れ合いの安らぎに心救われる思いがしたのもまた事実であった。

前文は―下線は筆者であるが―日本サイコセラピー学会の牛島定信前理事長が精神療法第38巻4号(金剛出版 2012)に寄せた巻頭言からの抜粋である。

ある学会というのは、第13回日本サイコセラピー学会大会のことであり、関西医科大学の木下利彦教授が大会長となって開催された学会のことである。その大会で<サイコセラピーとしての「内観」>というテーマの教育講演が行われているが、そのときの印象を述べたものと思われる。広く内観関係者にお伝えしたくて、本欄に紹介させてもらった。

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