2016年4月アーカイブ

時々、外国からの内観者を迎えますが、今回初めてスリランカから集中内観に来てくれました。現在は、中国の浙江大学に留学中ですが、中国で内観のことを知って、内観に興味を覚えたらしく、来日されました。スリランカでは僧侶の資格を持っているだけあって、仏教の知識は、生半可ではありません。中国で博士号を取得まじかのようですが、取得後は、日本の佛教大学へ博士研究員として留学の予定です。その前に内観を体験したというわけです。体験記をメールで送ってくれましたので、ご本人の了解を得て、本欄にて紹介したいと思います。

 

私の内観体験の目的は内観療法の勉強と自身で内観を体験してみることでした。

私は佛教心理学と現代心理療法について研究している時に日本の内観療法というものを知りました。日本の内観療法は浄土真宗の精神修養法をもとに考案しており、とても内観に興味を持ちました。今回、内観の発祥地であり、真栄城先生の下で内観を体験することができとてもうれしかったです。

 内観研究所に到着した1日目に内観についての紹介がありその後、真栄城先生から家族構成についての質問がありました。私の家族構成はみなさんとは少し異なっており、私は13歳の時にお寺に入門しお寺で育ちましたのでお寺の師匠についても内観の対象にしました。

内観は初めお母さんを対象人物として始めます。

1)してもらったこと

2)して返したこと

3)迷惑をかけたこと

 お母さんについて、して返したことについて内観している時、していただいたことが多く、また一生かけてもお返しできないぐらいご迷惑をおかけしていることがわかりました。

内観を体験している時「この3項目は重要ですか」真栄城先生にも聞きました。その後、内観を通じてその3項目がとても大事なことに気づきました。私がこの世に生まれてきてから家族みんなが泣きました、わが子が泣いているのを聞いてお母さんは心が痛くなり、これらはわざとではないですがお母さんにご迷惑おかけしていることになると気づきました。

 大きくなってからは、子供の頃のたくさんの記憶を忘れていました。これはおそらく楽しくないことが影響しており、内観をしている時だんだんと思い出してきました。そして私の生活についてもわかってきました。内観体験の1日目の晩に黒の一種の力が私の首を絞めて金縛りのような状態になり、隣の畳の上で寝ている日本人男性に中国語で助けを求めましたが、言葉が通じなくて助けてくれませんでした。その翌日、ちょうど中国人が2名内観体験にやってきて真栄城先生はその2名を私の隣に手配してくださり私はとても安心しました。

 その後の数日は両親以外にこれまでの生活でお世話になった親戚、友達、先生等について内観をしました。そして今日まで私はみなさんの助けや迷惑をたくさんかけてきていたことに深く気づきました。

内観についての私の見解

内観は本来、佛教の影響と日本伝統文化の影響でもって発展を遂げた一種の心理療法です。私自身も子供の頃から佛教の環境で育ったため内観のモデルは原始仏教の中の7日間の修行( 『念処経』Maha satipattana sutta サティパッターナスッタとは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第10経。 )と、関係があると思います。この『念処経』の中にも観察、観身如身、観受如受、観心如心、観法如法があります。この観察に基づいてすべての煩悩から解脱することができ、仏になります。これは佛教心理学の初期の概念ですが、日本の内観療法は3項目の新しい方法でもって自己の心や体験を7日間で理解することができます。私は内観研究所で過ごした数日でこれまで自身がどのように成長してきたのか見ることによって、心の中の悩みや心の中の成長プロセスがわかりました。

里夫,スリランカ人

[内観体験2016/2/1421]

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