真栄城輝明・講演集 増補:「谷川俊太郎の世界にあそぶ」

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【まえがき】

 本紙は、先に講演集として発刊された「家族関係の不思議」の復刻版である。

 それなのになぜタイトルを変えたかというと、一本の講演が追加されたからである。それは、新しく着任した佛教大学が関係しているという華頂幼稚園の「子育て講演会」に招かれて講演したものであり、演題は「子どもの心に耳をすませば-心理臨床の視点から-」であった。

 ところで、不精な私は、これまで自分の講演を記録に残すという発想がなく、今回、華頂幼稚園のほうで録音してくれただけでなく、ご丁寧にもそのテープを起こしたうえで、講演録まで作ってくれたのである。せっかくの記録なので、先の講演集に追加させてもらったという次第である。

考えてみれば、先の講演集もまた招いてくれた断酒会や立命館の大学院生らが講演を録音してくれたうえで、テープ起こしという煩雑な仕事までして記録を作ってくれたおかげで陽の目を見ることができた冊子である。

したがって、今回の作品もまた自分自身が産んだという実感はない。産んでもらったというのが正直な気持ちなのだ。つまり、世の中の父親たちが我が子に接して抱く心境と同じだと言ってよいだろう。

そうはいっても、活字になった本紙についての責任は、私にあることは間違いない。これはちょうど誕生した子どもを自分の子として認知した以上は、育てていく責任が父親にはあるのと同じ理由からでもある。もとより、育てるのは単なる義務感だけではなく、愛着があるからである。

 前回の講演集は、第2刷りが発行されているが、本紙はそれを越えて読者に愛されてほしい。子どもが愛情を受けて、たくましく育っていくように本紙もまた、読者の愛情によって、大空に翼を広げて飛び立つことができるからである。

 ところで、今この序文を書いている最中に、2016414()21:26頃に発生した熊本地震の被災状況が刻々と報じられている。テレビでは、益子町の倒壊住宅の現場では、生き埋めになっていた生後 8ケ月の女の子の赤ちゃんが救助隊員に救出される場面が映し出されている。小さな命が大切に育まれることを祈りたい。JNNの報道によれば、現段階の熊本地方では9万人が避難し、41人の死者が確認されているという。亡くなられた方々のご冥福を祈りつつ、震災にあわれたすべての方々の救出と被災地の復興を心よりお祈り申し上げます。

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