日本心理医療諸学連合会第30回大会開催のご案内

テーマ「サイコセラピーの本質を考える」

第30回大会 大会長挨拶 真栄城輝明

 中国に「人生科学学会」というのがある。昨年の2016年12月3日に中国内観療法学会がそれに加盟するというので、北京で発会式があり、講演に招かれたので出席してきた。当日は、学会理事長と大会長だけでなく、中国政府の役人までも開幕式に出席して長いスピーチを述べていたが、それによると、1993年に設立された組織であり、日本のUPM(心理諸学連合会)とよく似ているように思われた。しかし、よく聞いてみると加盟学会の数と権威は、UPMとは比べ物にならないという印象を受けた。何しろ学会員が2万人を超すらしい。加盟学会の分野は聞いて失念してしまったが、人生の諸問題を科学的に研究する学会が参集しているという。しかも、彼国の文部科学省がバックについているらしく、そこに加盟するには一定の条件を満たす必要があるようだ。内観療法学会も漸くその条件を満たし、晴れて加盟が叶ったというわけで、関係者はお祭り騒ぎであった。その夜の懇親会は、スピーチはもとより、小楽団を背に、歌と踊りを交えて盛り上がった。

振り返れば、20世紀のサイコセラピー(カウンセリング含む)は、病からの回復や人間的成長が主な目的とされてきた。ところが、21世になって、大きく変わりつつある。単なる治療や成長にとどまらず、それらを越える必要があると言われるようになった。

「今やサイコセラピーは、いわば小学校教育のようなものであり、大人になるのに必要な問題をどうやって扱うか、家族やコミュニティの人とどうつきあうか、子どもをどう育てるか、気分が落ち込んだ時や慢性の病気にかかった時にどうするかなど、様々な人生の基本的な態度を学ぶ大切な場になっている。」と来日講演で述べたイエール大学のドン・ハンロン・ジョンソン博士の言葉を紹介するまでもなく、サイコセラピーは病だけでなく、人生のさまざまな問題を考える時代になったように思われる。

そこで、本学会も第30回という記念の節目に当たって、「サイコサラピ―の本質を考える」を大会テーマに掲げることになった。シンポジウムでは、「サイコセラピーの科学性と宗教性」をめぐって、活発な討議が期待される。というのも、それにふさわしいシンポジストに登壇していただけることになったからである。この機会を迎えて、切に会員諸氏のご参加を乞う次第である。

日時:2017年9月3日(日)午前9時~午後5時

会場:日本大学文理学部 百周年記念会館

 

14:00     シンポジウム:「サイコセラピーにおける宗教性と科学性」をめぐって

17:00

座長:松野俊夫(日本大学 日本交流分析学会)

小池一喜(日本歯科心身医学会

 

■問題提起者:

真栄城輝明(佛教大学・大和内観研修所 日本内観学会・日本内観医学会)

なぜ、いま「サイコセラピーにおける宗教性と科学性」なのか

■指定シンポジスト

①熊野 宏昭(認知行動療法学会 早稲田大学人間科学学術院教授)

②坂入 洋右(日本自律訓練学会 筑波大学体育系教授)

③山田 祐(日本心身医学会

■招待シンポジスト

④森岡 正芳(立命館大学教授)